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デンマーク(北欧)アートと日本アートの 意外な関係!

Hej (こんにちは)!

あっというまに12月になってしまいました!

デンマークでは2週間ほど前に雪が降りました。

今は雪もすっかり溶けてしまって、気温は最高5度ぐらい。

大阪の冬とさほど変わりませんがこれからもっと寒くなるのかと思うと、

寒さの苦手な私にとってはつらいです(笑)

そして日本より高緯度な地域にあるため、日の出が今は8時ぐらい、日の入りは16時ぐらいと、

日が昇っている時間がどんどん短くなってきています。曇りの日が多いので、太陽が恋しいです(^^;)

そうは言ってもデンマーク・オーデンセはやっぱりイイところですよ!

上下の2枚はこの間街歩きした時のものです。

上↑はオーデンセの中心にある聖クヌート教会と童話の王様アンデルセンの像です。

(アンデルセンはデンマークのオーデンセ出身!)

下↓は市庁舎とクリスマスツリー☆彡 クリスマスの約1か月前に点灯されました。

今は街がクリスマス1色でとてもきれいです!!

最近は、授業も終わりに近くなってきて、今は期末課題のレポートを書いています。

私は今学期は筆記試験とレポートで成績がきまる授業ばかり取っています。

ですが、デンマークで盛んな試験の形式にはもう一つ、口頭試験もあるんです!

試験室で教授の質問に対して答えたり、議論を繰り広げる、といった感じでしょうか。

デンマーク人やほかの留学生の話を聞くと、口頭試験ばっかりだよーという人もいたりして、

かなりメジャーな試験なんですね。日本の大学ではあまり見られない試験形式かと思います。

前置きがとても長くなってしまいましたが、今回は大学で受けた授業を通して私が興味をもった、

北欧の芸術と日本の芸術(ジャポニズム)の繋がりについて書きたいと思います(^ω^)

私が受講している授業の一つに、「北欧の芸術とデザイン」というものがあります。

その授業で、日本の芸術がヨーロッパでとても評価され、

芸術家やアーティストに注目されてきた、という歴史を学びました。

そして、日本芸術の影響は北欧の芸術にも大きな影響を与えていたという事実を知り、とても驚きました!!

中学、高校の日本史の授業では、ジャポニズムの影響を受けたフランスの画家、モネなどの作品に、日本の事物が描かれているということを習いました。

ですが、私自身あまり芸術に関心が無く、芸術史を熱心に勉強するということはありませんでした。

しかし、私がこちらで受けた授業では、日本が19世紀後半に開国した影響で、

ヨーロッパで広がったジャポニズムブームや、日本の芸術品の特性、日本の芸術様式が

どのように西洋の芸術に影響を与えたか、などについて学ぶ機会がありました。

単に私がこれまで不勉強だったというのもありますが、

まさか北欧の芸術の授業で日本の芸術が大きく取り上げられるとは思っておらず、

世界の様々なアートの中で、日本芸術が持つ素晴らしい個性に気付くことができました。

そして、私にとってさらに驚きだったのが、

北欧の芸術と日本の芸術にはいくつか共通点があるということ。

デンマークの雑貨メーカーの「Tiger」、スウェーデンの「IKEA」、

フィンランドの「マリメッコ」etc. の製品をはじめとして、

日本人を魅了し続けている北欧雑貨、北欧デザイン。

なぜ北欧デザインが日本で大人気なんでしょうか。

その主な理由は、

日本と北欧のアートの両者が「自然」を取り入れたデザイン、シンプルなデザイン、

美しさと機能性を併せ持ったデザイン、といった特徴をもっているからと考えられます。

まず、日本と北欧のデザインで重要なのが、「自然」からインスピレーションを得ること。

作品に自然的な動きやデザインを取り入れるのは、日本でも北欧でも行われてきた手法です。

またジャポニズムが西洋で広まったのも、自然を取り入れる日本の芸術様式が、

それまで西洋にあった、人間が自然を支配する合理的な観念と全く逆のものだったからとか。

日本と北欧は自然に対して同じような感性をもっているので、

北欧デザインは日本でも受け入れられやすいのかもしれません。

また、日本と北欧それぞれの芸術作品を見ると、

無駄な装飾などがあまり見られない、シンプルなものが多くあります。

デザインの手法が似ているので、日本人にとって北欧のデザインもなじみやすいものなのでしょう。

そしてこのシンプルなデザインというのは、北欧の芸術界で共有されてきた、

身の回りのものを美しくデザインしてよりよい生活を創ろう、という考え方にもつながっています。

北欧のデザイナーや職人は使いやすさと同時に美しさを併せ持ったものを作ります。

この北欧の考え方は、日本の柳宗悦が提唱した民芸運動における、

身の周りの実用品に美しさを見出す、という考え方と似ています。

シンプルかつ実用的な家具や日用品は、

日本人のライフスタイルにもうまく取り入れられることができるのだと思います。

なかなか言葉で表すのは難しいですが、改めて日本の街並みと北欧の街並みを思い浮かべると、

例えば街角のカフェの家具のテイストがよく似ていたり、

ショッピングセンターの広場の一部に自然を取り入れたり、共通点が多いのかも?と感じます。

一方で、この前授業の一環で参加したフィールドトリップでは、

ジャポニズムがどのように北欧の芸術家に影響を与えたのか、についても知ることができました!

デンマークの首都コペンハーゲンにある、デンマークデザイン博物館に行ったのですが、そこでは現代までのデンマークにおけるデザインの変遷を学べるように、様々な作品や日用品が展示されています。

その一部に日本の陶器、絵画、食器など、JAPANのコーナーがあるのです!

しかも今は特別展でジャポニズム特集もされていて、

普段よりも日本に関連した品が多く展示されていました。

デンマークで日本の芸術品がこれだけ所蔵されていることに感動しました(笑)

写真でその一部をご紹介します!

日本の芸術家の作品、また北欧の芸術家がジャポニズム要素を取り入れて作った作品などなど…

ジャポニズムブームは確かに北欧にも到達し多くの芸術家を魅了した、ということを実際に目で見ながら学べました。

互いに影響を及ぼし合い、それぞれ個性を発揮しながらも、

偶然にも似た要素をもつ日本の芸術と北欧の芸術…

多くの日本人にとって、北欧諸国はあまりなじみの無い国だと思います。

しかし、授業を通し、私はその意外な繋がりに気付くことができて、とても興味深かったです。

同時にこの気づきは留学したからこそ得られたものだと思えたのも嬉しかったです。

とはいえ、まだまだ芸術分野に関しては知識も全然ないので、いろいろ調べていきたいなーと思います!長くなりましたが、読んでいただいてありがとうございました(*^^*)

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