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Race について考える旅に出た!

こんにちは!アメリカ・ジョージア州立大学に留学中の三好です。

大学の前期授業も終わって、ただ今冬休み!

その冬休みのしょっぱな5日間(12月16日~12月20日)、大学のプログラムを利用してボランティア・スタディートリップに参加してきました。

このプログラム、毎年4つ 旅のテーマが決められているらしく、旅の行き先もどのテーマを選んだかによって違うんです。

私が選んだテーマが「Race Relations in Birmingham, Alabama

正直言うと、日本にいるときは人種についてほとんど考えたことなかったし、そんなに興味もない人でした。そんな私がなぜこのテーマを選んだのかなんですが、1つは自分の今いる環境。人種の坩堝といわれるアメリカ。様々な人に触れ合う環境って良くも悪くも人種について考えさせられます。そして2つ目が、前期にとった授業でRaceを取り扱うことがあって、そこで学んだことが新鮮だったからでした。(けっこう単純な理由です 笑)

というわけで、アラバマ州バーミンガム 行ってきました!

(ちなみにこの旅が記念すべき 初out of ジョージア!)

Race Relationsというからにはどんな参加者がいるのか気になるところ!

こちらが一緒に5日間旅に出たメンバーです!

合計で9人

African-American(黒人) 7人

Caucasian(白人) 1人

Asian(アジア人) 1人

パッと見、だいぶ偏りあるなー!って感じではあるんですが、

大学の人種構成を考えると、こんなものなのかなあと…

ジョージアを出発し、R&Bが流れる車内で揺られること約3時間!アラバマ到着!

この旅、大きく分けて次の3つがメインイベントでした。

【1】HICA

【2】A.G. Gaston Boys & Girls Club

【3】16th Street Baptist Church / National Civil Rights Institute

【1】HICA

HICAとは「The Hispanic Interest Coalition of Alabama」の略称で、メキシコ等から職を求めてアメリカへと渡ってくるヒスパニック系移民の支援NPOです。具体的には、英語やコンピューター・リテラシー教育、ビザ取得の際に必要な手続きの支援、職探しの支援等を行っているそうです。HICA職員ほぼ全員がスペイン語が話せるバイリンガル。実際に、私たちがHICAを訪れた時も英語が分からないヒスパニックの男の子と職員の方がスペイン語でコミュニケーションをとっていました。

HICAで私たちツアーメンバーが行ったことは「Tamale」(トウモロコシ粉、ひき肉などをトウモロコシの皮に包んで蒸したメキシコ料理)の販売を手伝うというボランティア!

HICAでは年に一度このTamaleを地域の方々に販売していて、私たちが訪れたのがちょうどその日。売り上げは活動資金になるそうです。

←Tamaleを買いに来たお客さんの

注文を取っているところ

 Tamaleを袋詰めしているところ→

3時間ほどの作業でしたが、次から次へとお客さんが買いに来ていたので終始バタバタしてました。笑

【2】A. G. Gaston Boys & Girls Club

Boys & Girls Clubとは子供たちに学校以外の安全な場所・施設(セカンドスクール)を提供しているNPO。アメリカ全土に約4000のBoys & Girls Clubがあるそうで、今回訪れたのはその中の一つです。ここには、6~18歳までの子供が所属していました。子供たちは年間8ドルを支払うことでこのClubを利用できます。でも、実質年間1人あたり1000ドルほど運営費はかかっているらしいです……。1000ドルかかるところをたったの8ドルでってすごいですよね!

それでは、実際にBoys & Girls Clubで行われていたことを写真とともに!

←バスケットボールで遊んでます!

←歌の練習中♪

←一緒におしゃべりしたり、鬼ごっこしたり

ちなみに、最初いろんな子にスペイン語であいさつされたり、「スペイン語話してー!」って言われました。ツアーメンバーいわく、子供たちにとって「外国人」=「スペイン語を話す」っていうイメージがあるみたいです。

写真からも分かるように子供たちみんな黒人でした。それもそのはず、ここアラバマ州バーミンガムは人口の70%が黒人なんです。

それから、1つびっくりしたのが、なんの前触れもなく「日本って殺人とか誘拐多い?」ってこんな小さな子たちが尋ねてきたこと。(最初は私の聞き間違いかと思ってしまいました!) 「うーん!ほとんどないよ!」って私が答えたところ、「いいなー!日本行きたい!ここは殺人も誘拐もあるの。」と………

これがアメリカなのだなあーと改めて思い知らされる出来事でした。

【3】16th Street Baptist Church / National Civil Rights Institute

          ↑16th Street Baptist Church 

この教会はバーミンガムに最初にできた黒人教会です。

この教会を訪れた理由というのが1963年に起きた「16th Street Baptist Church Bombing」

1960年代、人種分離の最も激しい都市の1つだったバーミンガム。当時の黒人公民権運動のさなか、クー・クラックス・クラン(白人至上主義による秘密結社)のメンバーがこの教会に爆弾を仕掛けた結果、4人の女の子の命が奪われた悲しい事件です。

現在、この教会付近一帯が当時の出来事を物語る一つの場所となっていました。

  ↑教会の隣にある公園

公民権運動に携わった人々の銅像やモニュメントがありました。かの有名なマーティン・ルーサー・キング・ジュニアもその銅像の中の一つで、彼はここバーミンガム市警に逮捕されていました。

そして隣接するのがNational Civil Rights Institute ↓

展示されていたものの一部です ↓ 

白人と黒人が

分離されていたことが

うかがえる水道

左が白人用

右が黒人用

このツアーの期間は毎晩、感じたことや思ったことをツアーメンバーで話し合う時間が設けられていました。

「自分が黒人という理由で、白人の友達よりも成績が悪いと勝手に思われてた経験がある」という話や「異なる人種の人が持つ苦悩をお互いに分かり合うことなんてできると思わないんだけど?」などちょっと込み入った話が印象的でした。(ただ、私はネイティブであるみんなの英語についていけてなくて、話し合った内容も理解度が低すぎて残念すぎました。はああーーーーー。)

確かに、人種の問題って今も残っているには違いないけど……

ちょっと明るい希望だなあと思ったのが、「アメリカの恋愛事情」 私は、カップルはたいてい同じ人種だろう、他の人種の人と付き合うことなどまれだろうと思い込んでいたんですが、違いました!

ツアーメンバーいわく、今は恋愛においてあまり人種は関係なく、もう彼らの周りはミックス状態だそうです。

実際、メンバーの1人であるChristopherは「僕は黒人だけじゃなくて、白人ともアジアンともヒスパニックとも付き合ったことあるよ!ほぼ全部の人種だね!それは楽しかったよー!ははは!」って言ってました。(Christopherなかなかやるなー!笑)

比較的保守的と言われるジョージア州でもここまで人種の壁が低くなっていたのは驚きでした!

以上です!ではでは、みなさんよいクリスマスを~!!

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