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タウンシップで子供たちとカンフーごっこしてセルフィー撮りまくった話 ☆“違いの分かる大人”になるために☆

Molo! (Xhosa語でこんにちは!)

南アフリカは冬です。7、8月が一番寒いらしいです。

ぼくの住むBloemfonteinは横にでかい山々を持つレソトがあり、

そこからの吹きおろしで寒いです。最低気温がマイナスになったりします。

(ちなみに、レソトの東側、インド洋沿いは暖かいらしく、ここの最高気温がそこでの最低気温くらいです)

今回は、先月タウンシップに行った際のお話をまず紹介します。

ちょっと機会があり、他の学生6人くらい、そしてカメラマンの人たちとキャンパス外で写真撮影しました。

詳しくはよくわからないですが、何かの団体の宣伝?らしく、

「多様性」を出すために今回日本人の僕になぜか声がかかりました。

日本人、いないもん。

(ちなみに声をかけてくれた学生は、大学のプログラムで東京に行ったらしいです。ICUとか。)

がちなモデルとかではなかったのですが、いや写真撮られるって難しいですね( ;∀;)

それはさておき、この写真撮影では「タウンシップ」でも撮影を行いました。

(今回の写真ではありませんが。南アはみんなが「モデル」です。

多くの人がカメラを向けらえれるとポーズをとってくれます!)

「タウンシップ」とは??

グーグルには負けますが簡単に説明すると、アパルトヘイト時代の旧黒人居住区です。

アパルトヘイト時代は基本的には白人以外都市の中で暮らすことを許されていませんでした。

(そもそも南ア人ではないという「設定」)

でも仕事があるのは、都市部。じゃあどこで暮らす?

ということで、都市の中心から離れた郊外にいわゆる「タウンシップ」が建設されました。

感覚的にはスラムに近いかも?

今では人種に関係なく誰でもどこでも暮らしていいんですが、

とはいってもまだまだ多くの人が職を得られないでいたりと経済的になかなか厳しい環境におり、

そうした人々は居住コストの高い都市の中心部では暮らすことができないため、

今でもタウンシップで生活をしています。

また、経済的にある程度成功してもタウンシップに住み続ける人もおり、

電気も水道も通ってないトタンでできた家で暮らしている人もいれば、

きちんとした家で暮らしている人もおり、一概にいわゆる「貧困地域」というレッテルは貼れません。

ちなみにケープタウンのあるタウンシップは、広い意味でのコミュニティの中心として機能しており、

経済的に成功してそこを離れた人でも何かとイベントなどで帰ってきて集まれるような感じでした。

そんなタウンシップも、南アのローカルな風景の1つ。

それぞれBloemfonteinとCape Town近くで撮影したものですが、いろんな姿が。

撮影は個人だったり複数人でだったり。

1つの家をお借りしてその敷地でも撮影しました。

ただなにぶんみんなピッシと、かつアフリカンにカラフルな服装をしていたので、

なにやってんの??とどんどん人が集まってきます。中にはスマホで写真を撮ったりする人も。

そうして時間が経つごとに増える人。それは大人たちだけでなく、子ども達も。

たぶん小学校低学年くらい。

ただ知らない人たちばかりで緊張していたのか、ちょっと離れていたところで見学。

そうして撮影は個人ごとに。待ち時間発生ですね。

他の学生たちはセルフィーを撮ったり、撮影されている学生にコメントしたり、住民の人と話したり。

おれ?おれは、子ども達とカンフーごっこして戦っていました。

そもそも、戦いをしかけてきたのは彼等。

カンフーのポーズをして、「ジェッキー(・チェン)!」とか言ってきます。

売られた喧嘩は買うしかない。

ということで、開戦。

武道なんて、中高の授業でやった柔道・剣道くらいで、そんなカンフーとか知らんわっ!

って感じだったので、圧倒的敗北を覚悟するも、相手はそれほどでもなかったのです。

それっぽいポーズをすると子ども達からあがる歓声。

よく分からないけど楽しくなってきます。

そしてフェイクで1歩2歩前に、攻撃するような形で出ると、途端に逃げる子供達。

ここまでいいリアクションされるとおじさんも楽しくなっちゃうよと。

それから20分くらいずっとそんなことをして遊んでいました。

途中から白熱した子供たちが実際に叩いて来たりして「まじかいな」ってなりましたが、

そんなときもフェイントをかけるとね、もう一瞬で。

ということで、いつまでもしていられるわけではなく、もちろん終わりがやってくるわけです。

写真撮影の。

「記念に1枚くらい写真撮ろかな」と思い、2人の子供とパシャリ。

ということで帰ろうかなと思うと、誰かに叩かれた。

見るとさっきの子供。

「One more selfie.」

そんな言われたらおじさん自撮りしまくっちゃうよ。

ということで、カンフーの後はセルフィー・パラダイス。

なんならそのまま、何人かの大人勢にも攻勢をかけられ、

結局彼らとの写真撮影会。

ただ、彼らは僕のことを日本人ではなく「Chinese」と認識していました。

なので、最後に一応「I’m not Chinese. Japanese.」。

そうなんです。もうここでFar East顔していたら、ほとんどの人がまずは中国人だと思われます。

大人も子供もみんな。

もちろん韓国人や台湾人かと聞かれることもあります。

ここに来た直後はよく「Are you Chinese? Or Korean?」と聞かれ、「Japanese:)」と答える日々でした。といっても、今でもよく起こりますが。笑

中国人の存在感はとても大きいです。韓国・台湾人もそこそこですが、中国人の存在感は違います。

どんな小さな町に行っても、「あれは中国人がやってる店だよ」と。

そして基本的に(たぶん)中国人はビジネス等での競争に勝利した人たちだけが残るので、

お金を持っているというようなイメージもあります。

先日お邪魔したキリスト教の宗派の1つであるDutch Reformed Churchのある教会では

ローカル言語のアフリカーンス語・ソト語での礼拝だけでなく、中国語での礼拝も行われているとか。

(ただ南ア経済の停滞で、以前に比べると人は減っているらしいです。田舎ということもあり。)

あとは、中等教育くらいで学べるadditional languageの選択肢の中に、

ローカル言語とともに中国語もあるとか。

訪れたDutch Reformed Church

Churchで1年に一度行われるらしいバザール。もっと実際は大きいです。

そして向こうで焼いている肉が美味しいこと…

また、ほとんどみんなジャッキー・チェンなどのスターをご存じで。

みんな映画をよく見るのです。

南アの人たちは一般的に本をあまり読みません。

僕は積読しちゃうタイプで、ここでも本を買ったときにルームメイトに

「買ったん!?!?」みたいな感じでとても驚かれました。

そんな感じで、暇な時間にはみんな映画やドラマをよく見ています。

先日も、「これは中国、日本どっち?」と映画を見せられると、中国の映画でした。

特に戦っている系の中国映画が人気?

なので、今回みたいな戦いが勃発するわけですね。

ちなみに、日本人はアニメと車(特にTOYOTA)を作りKARATEをしているイメージ。

vetkoekやvet cakeと呼ばれる、”ドーナツ”。美味しいです。太るけど…

これで肉などを挟んだ「バーガー」もあり、大好きです。

Cape Town近くのタウンシップに行った際にいただいた食事。

そんなこんなで、Far Eastの人たちはほとんど同じで、

ただ違う国に暮らしているだけ、と思われていることが多々あります。

個人的中国人でも韓国人でも台湾人でも間違えられるのは別にどうでもいいというか、

仕方ないことなので気にはしません。

ただ、同じ言語喋ってるやん、とかほとんど同じやもんな、と断定口調で言われると、

いやそれはちゃうやんとなるわけです。

僕のルームメイトはXhosa(コサ)のめっちゃいいやつなんですが、

でも時々「中国人も日本人も同じやん。同じ言語喋ってるやん。」と言ってきて、

いやいや、いやいやいやとなります。

Far Eastで21年間育ってこっちからしたら、

見た目も(時々難しいけど)言語とかの文化も違うということは、ある程度は分かっているつもりです。

なので、「同じやろ!」と言われると「いや知らないからそう思うだけや!」となるわけです。

実際仲の良い友達(南ア人)は海外の文化が大好きで、

過去に“Yellow Fever”(アジア人の大好きで、実際に付き合ったりしちゃうことを言うらしいです)を

経験したため、おれよりもFar Eastの中での違いを知っていたりします。笑

興味がありよく知っている彼女からしてみれば、「違う」わけです。

でも大半の人にとってはそうではないと。

でもこれって別に南アの人たちが無知だから起こっているわけではない、

どこでも、僕らの中でも起こっていることだと、思います。

よく中国人と日本人は同じだよねと言われた時に僕が使うたとえは、

「日本人からしたら、南ア人もジンバブエ人も同じ。」

というものです。

厳密には南アの中でも多様なので、

「コサ族とジンバブエのショウナはこっちからしたら同じ。」

というものでも通じます。

こういうたとえを使うと、

「いや南アとジンバブエ人、全然ちゃうから!」

といったリアクションが出てくるわけです。

ここでは、

実際にどこが違っているか、とか違いの程度が問題なのではなく、

一方からしたら同じに見えるものでも、他方にとっては違うもの、ということです。

そして、同じに見えるものも興味を持ってよく知ることでその違いが見えてきます。

僕自身、南アに来た当時は、

見た目から黒人とカラードの違いすら分からないクソ野郎でしたが、、、

今では南アとジンバブエの違いやアフリカンなみなさんの中でも

きちんと違いがあるということが分かってきました。

それは日々そうした人たちと生活することや会話の中で文化の違いの話を聞くこと等々を通して徐々に。

違いばかりに注目すればいいというものでもないですが、

同じだと思っていたものに実は違いがあることを知るのは、

「なぬ…」という一種の知的興奮を味わえますよね。

また、違いが分かるということはより

その人たちや文化をよりきちんと理解できている証拠なのではないかなと個人的には思います。

よくいう「違いが分かる」というやつですかね?笑

日本ではアフリカは一塊として考えられることが多いですが、

その中身は多様な人々や文化が交錯する大陸みたいです。南アの中でさえも。

と言っている僕もまだまだ学びはじめなので、これからこれからですが。。。

ということで、「同じ」であるという固定観念を吹き飛ばしてくれている留学に感謝感謝です。

みなさんも一歩外に出て、「違いの分かる大人」に近づきませんか??

さて今回は、南ア・キンバリーという街にある、旧ダイアモンド鉱の巨大な穴、「Big Hole」でお別れです。

Sho!

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