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私が見た"ディープな"南アフリカ共和国

こんにちは、南アフリカ共和国に留学していたぬめです!

帰国しました、1月初めに( ^)o(^ )

渡航中は日本になかなか抵抗感を覚えたりするのではないかとも思いましたが、

なんだかんだすぐ馴染みました~

ちょっと交通事故にあったりしてまして、

留学生活はある意味バッドエンド、ある意味ではハッピーエンドでもある、そんな感じになりました。。

ということで今回は僕が経験したある意味ディープな南アフリカでの話をお伝えしようと思います~

ちなみに僕の受けていた少人数の授業では最終試験後先生からピザの差し入れ!

めっちゃ優しいやんと思っていたら、その授業の合格者は15中4人という大変なことに…

交通事故

事故の概要をざっくり書くと、

僕が乗っていた乗り合いタクシー(ミニバスやタクシーと現地では呼ぶ。乗客20人くらい)で

高速道路(といっても制限速度が高いだけで片道一車線、中央分離帯もありません)を走行中、

前方を走っていた大型バスが突然道の内側に向かって曲がりはじめ、

バスの側面にタクシーが衝突した、という感じです。

死者も出た事故でしたが幸い命はとりとめ、歩行なども問題ありません。

正確には違う場所ですが、高速道路のイメージはこんな感じ

あとから聞いた話による、その大型バスは本来曲がるはずのところを通り過ぎたため、

高速道路上で無理やりUターンしようとした結果、こんなことになってしまったということで、

事故としてはその大型バスのドライバーが悪いということになっているそうです。

これで南アは怖いという印象を与えてしまうかもしれません。

確かに事故に遭う確率は少し日本より高いのではないかと思います。

ただ、大変な交通事故というのは日本でも頻繁に起こっており、

結局どれだけ気をつけていても事故に遭うことを完全に避けることはできません。

とりあえず僕が言えることは、やるべきことはできるだけ早くやっておこう、

ということと、海外に行くときは高いけど保険に入りましょう、という2点ですね( ;∀;)

ちなみに、医療の環境としては、南アはかなり高いのでその点は安心かなと思ったり。

事故だけでなく、日々何が起こるかわかりません。やるべきことを先延ばしにしていると、

結局何か、今回だと事故、が起きた際に処理が大変なことになります。

時間的な余裕をもっていきましょう(自戒)

(僕の場合、例えば授業料の払いすぎた分を返してもらうことができなくなりかけました。。10万円ほどだったので助かりました。。。)

これは日本でも海外でも関係ありませんね・・・

酉年ですね(突然) in Thaba Nchu(タバンチュ)

(すぐ後ろに見えるのはトイレです)

南アフリカの医療事情

そして、医療費が高いので、保険には入りましょう。

医者にかからずに問題なく帰ってきた人の方が多いと思いますが、

僕には入らなくていいよとは言えない状況なので・・・

旅行保険はもちろん、現地の保険に入ることも考えてもいいかもしれません。

(国によりけり)

僕の場合、留学生は南ア現地の保険への加入が必須でした(ないと留学生として大学に登録されない)。

保険料は旅行保険と比べるとかなり低く入りやすいです(旅行保険と比べて)。

そして、これは事前には知りませんでしたが、基本的に現地の保険に入っていないと

救急車などで私立の病院に運んでもらえない可能性があるそうです。

(もしかしたら運んではもらえるかも。

 でも治療前に治療費が払えることの証明が必要になるように思います。たぶん。外国人は。)

なぜこれが問題かというと、公立の病院の質が非常に悪いからです。

医療従事者の給与も低く、汚職などにあふれているそう。

一度公立病院で手術したが、不十分で結局私立病院で再手術したという話も聞きます。

ただ私立病院は治療費が高い。

僕のケースだと少なくともうん10万円はかかりました。。もしかしたらミリオン?

(保険会社が払ってくれたので、1円も1ランドも払う必要はありませんでした)

なので、現地の保険に入っていないと、そもそも私立病院に連れて行ってもらえなかったり、

すさまじい額を請求されるかもしれません。

ちなみに現地の保険があれば、通常旅行保険でカバーされない歯医者にかかることもできます。

僕も実際虫歯で歯医者にかかりました。

強いストレスは虫歯等の原因の1つだと聞くので、ストレスフルな(笑)南ア生活では心強いですね。

虫歯になるくらい?肉が安くて美味しいのが南ア!

左から、ヴォルス(ソーセージみたいだけど違う)、チキン、ビーフ

医療費は高いですが、その分?南アの医療レベルはけっこう高いのではないかなと思います。

少なくとも、アフリカ内で大けがをした日本人などは南アに運ばれてくるそうで、

そこらへんでは最も信頼できるかと。

また、世界初の心臓移植も南アで実施されたりもしています

(1回生の時の一般教養の授業で言っていたのが懐かしい)

(日本からも、日本では滅多に起きないもの、例えば銃に打たれたなど、の研修?のために日本の医者のみなさんが南アに来たりもするそうです)。

ただ、海外の病院に関してよく言われるように、すぐ退院させられます(+_+)

僕のケガの場合、日本では大体2週間くらいは入院するそうですが、、、、

向こうでもらった紙には一般的には手術後5日と書いてあり、

僕自身は先生の休み?の関係で1週間でと言われました。。

ただ退院した場合寮の部屋に戻ることになっていたので、

さすがにそれはきつい無理ということで交渉したら、リハビリ用病院に移されることになりました。

(結局向こうの転院手続きだけで1週間かかり、最初の病院には2週間いましたが笑)

そうして移ったリハビリ用病院は快適でしたね!笑

最初の病院と異なり個室でプライバシーも守られており、

遅いですがフリーWi-Fiもあるので

1年間大学内Wi-Fiのみで生活していた身には非常にありがたかったです。。。

しかし、ここもお金けっこうかかります。

正確には覚えていませんが、1泊2~3万円くらいはしたんじゃないかなと。

2週間弱いましたが、これも全部保険のおかげで1円も払わずに済みました。。。

入院していたリハビリ病院

日本の対応能力

そんなこんなで僕は何とか乗り越えることができましたが、

それはすべて現地の日本人や南ア(&レソト王国)のみなさん、また遠く離れた日本のみんなのおかげです。

最初は手術等もあり水を飲むことも大変で、筋肉が落ちて歩行練習からという状況でしたが、

精神的につらくなりそうな時期も気づいたら過ぎ去っていました。

こういう体験はしなくていいならもちろんしたくはありませんが、

起こってしまったらもうどうしようもないと思ってます。

むしろそれをどう自分なりに捉えるかが大事なのかなと・・・

こうしたことにどういった意味を与え、そこから何を学ぶかは自分次第なのかな~と。

ただ、周りの人がどうサポートするか、どう接するかといったことは、

こうしたことが起きた後の本人の思考に影響を与えるようにも思います。

例えば、僕はいまだに事故前と同じような生活をできているわけではありませんが、

事故直後から「生きてて良かった」とたくさんの方に言われたこともあって、

「生きてるだけで丸儲け」というか、

多少のつらいことは「まあしょうがない」と受け入れられているような気がします。

また、今回強く感じたのは、「日本対応早いっ!」ということでした。

※これは他国と比較してとかではないので、  別に他の国より日本がすごい云々のようなことをいう意図は全くありません。笑

1つは大使館の素早さ。

僕の母親はパスポートを持っていなかったのですが、大使館の人の素早い対応で即日発行され、

無事事故後1週間以内に両親が南アまでくることができました(その渡航費も全部保険からおりました)。

また、領事館の医務官の方にわざわざ来ていただき、

どういったケガ・手術かなどについての病院側とのコミュニケーションをしていただいたことで

専門用語モリモリの話も何とか分かりました。

もう1つは大学の対応です。

僕の所属する学部の教務は、普段の評判が低いことで有名です笑

数々の逸話がその対応の悪さ?を物語っています。

しかし今回は保険会社等ともすぐに対応してくれたことで、様々な手続きがスムーズにいきました。

いつものイメージが強かった分、感動は大きいですね?”(-“”-)”

大学自体ではないですが、阪大が契約している危機対応的な会社の働きもかなり大きかったです。

病院側と入院について交渉してくれたり、様々な手続きを進めてくれたりと、本当に助かりました。

私費での留学等でも大学側に伝えておければ、もしもの時楽だと思います。

(僕も休学しての私費留学でしたが、奨学金の関係で阪大側とつながっていたためいろいろ早かったですね)

もちろんこうした機関だけでなく、

現地の日本人の方が保険会社や阪大などと連絡を取ってくれたことで

こういった機関に助けてもらうことができました。

僕自身はそうしたことを考える必要がない状況にしていただき快復に集中できたことは大きいですね。

小高い丘から眺めた、Thaba Nchu

同じ丘から

よく見ると・・・?

そんなこんなで・・・

そんな感じですが、まだアフリカには行きたいです。笑

こんなこと言ってたら親には申し訳ないので口にはしてませんし、

しばらくの間行くことは考えていませんが、

こんな事故だけでいろいろ挫かれてはたまりません。

ので、そのためにも頑張りましょう!!

南アに関して1つ加えると、医療へのアクセスなどの格差はとてもとても大きいです。

基本的にお金がないと公立病院にしか行けないため、上記のように質の良い医療からは排除されます。

実際、私立病院での母親の手術のために日本円だと8000円ほどが必要になったある青年は、

様々な人に掛け合って僕の知り合いの日本人の方のサポートも得ながら何とか医療費を払えたそうです。

そこに病院やクリニックがあれば十分ではなく、実際どんな治療が得られるかなどの質やアクセスなどもよく見ていかないといけないなと痛感させられました。

Bloemfontein郊外のBotanical Garden

荒野の中のオアシス的な存在です?

こうして終わった留学。

最近は日本人学生が南アメリカで撃たれたり、フランスで行方不明になっていたりと物騒な話も聞きます。

日本に比べたら危ない国が多いです。南アしかり。

でも学ぶものも多く、自分次第で日本では得られない経験はできます。

自分の事故を棚上げにするつもりはありませんが、

でも留学したことを後悔はしていないし、差し引きはプラスだと思っています。

とりあえず死んだらおしまいなのでそれだけは全力で避ける努力をして、

また保険などきちんと「万一の場合」にも対応できるようにするしかないのかなと。

僕は、行くこともリスクですが、行かないという選択もある意味ではリスクだと思っています。

各人にとって異なるとは思いますが、そういったリスクをきちんと考えて行動したいですね。

それが難しいのですが( ;∀;)

みんなも(僕も)後悔のない学生生活(だけでなく就職してからの生活も)を~~!

南アフリカへの航空券代、

時期によっては3か月前などの安いタイミングなら往復10万しないくらいで、

けっこう安いですよ。

※ 追記(2019年のいつか)   保険会社が僕の事故関連で支払った額が大体1000万円ほどでした。

  両親が南アフリカに緊急で来た際の航空券代等含まれていますが、

南アフリカの保険の方は限度額100万ランドまで使ったので、保険がなかったらと思うと...

みなさんくれぐれも保険、お忘れなく!(保険会社とは何の関係もありません)

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