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イタリア留学日記

外国語学部イタリア語専攻2回生のみなみです。

9月に1ヶ月間イタリアへ語学留学に行ってきましたので、留学期間中に学んだことや印象に残っていることをお伝えしたいと思います(・ω・)b

◎大学

シエナ外国人大学という、元々は外国人にイタリア語を教えるためだった大学で学びました。

現在は、日本語などの外国語を学ぶイタリア人も在籍しているようです。

わたしが受けた授業は1日2コマ(文法と文化?)あったのですが、どちらも外国人向け(つまり、イタリア人以外)で、授業の中でイタリア人と交流する機会は得られませんでした。

コースが始まる前にまずクラス分けテストがあり、阪大からこの短期留学プログラムに参加したクラスメイトは2つのレベル、3つのクラスに分散しました。

実は、これはわたしが良くなかったなと思うことの1つなのですが、

イタリア語専攻の同じクラスからは16人もプログラムに参加していました!

そのうち、わたしと同じレベルのクラスには5人配分されました。

授業が始まると、私たち日本人は、よく喋るドイツ人やインド人に圧倒され、すみっこにかたまるようになってしまいました。彼ら、本当によく喋るんです!

これは一種のカルチャーショックでした。

先生が喋っている最中に、「あの」や、「すみません」の一言もなく急に喋り出すんです!

先生もそれを歓迎していました。控えめな日本人としては、小さなグループでのディスカッションを期待していたのですが、クラス全体20名くらいでのものが多く、日本人はわたしも含め、1ヶ月間まともに授業中発言できていませんでした。もったいない。反省してます。。。

◎寮

シエナ外国人大学の学生専用の寮に宿泊しました。

この寮に関しては本当にいい思い出がありません(;_;)

宿泊している生徒は多いのにキッチンは1つのものを共有、お風呂は不潔だし蜘蛛が出るし変な匂いがするし最悪です。さらに2人部屋っていうのもわたしには慣れなくて少し辛かったです。

これから留学する方がいれば、住む場所は慎重に選んだほうがよさそうです。

◎食事

イタリアといえば、食事が美味しいっていうイメージがありませんか?

わたしもそう思って、食事に関してはかなり期待しておりました。

しかし、その期待はイタリアに到着した2日目に行ったトラットリア(軽食屋さんみたいな店)で裏切られました。

よくわからないソースがかかったニョッキ(ジャガイモを練り込んだパスタ)を注文したのですが、これが本当に、まずい。一緒に食べに行った人も手分けして食べてくれましたが、結局残してしまいました。

イタリアで最初にしたまともな食事がそんな感じだったものですから、わたしは絶望し、残りの食生活は大学の近くのファストフード店とスーパーの冷凍食品にほとんど頼ることになりました。

もっと色んな食べ物に挑戦していれば、イタリア料理に対する印象も挽回していたかもしれません。ですがその気をなくすほど、最初の食事はショッキングでした。

こちらがそのニョッキです。

◎ジェラート イタリアに行って、何が一番良かったかといえば、ジェラートです。

大のアイス好きのわたしは、暇さえあればチェントロ(旧市街地)に行き、ジェラート屋さん巡りをしました。

イタリアのジェラートって、本当にシンプルで美味しいんです!

わたしは某数字の付くアイスクリーム店でバイトをしているのですが、

もう本当に惨敗という感じで、少し悔しかったです(笑)

ピスタチオとミルクとメロンのフレーバーばかり食べていたのですが、

店によって風味が少し違っていて、メロンならこの店、ピスタチオはこの店がいい、という風にランク付けするのが密かな楽しみでした。小さなカップでも、2種類味が選べます。

本当は毎日食べたかったのですが、2日に1回くらいしか行けませんでした。

◎週末の旅行

週末は5回あったのですが、そのうち3回はシエナの外に旅行することができました!

第一弾はサン・ジミニャーノ。塔で有名な、小さくて美しい街です。

1つだけ、てっぺんまで登れる高い塔があったのでのぼってみました。

サン・ジミニャーノの街自体標高が高く、塔の上からはずっと遠くまで見渡すことができました。

なんかグランプリで優勝したらしい、世界一のジェラート屋さんもありました!

拷問ミュージアムというものがあり、物珍しさから入ってみたのですが、古今東西の拷問器具が陳列されていて、それぞれの用途の説明を読んでいるうちに気分が悪くなり入ったことを後悔しました。

個人的には(拷問ミュージアムは抜きにして)この街が一番好きだったかなあと思います。

塔がたくさんあります。

塔の上から。写真だとあまりわかりませんが、結構高かったです!

第二弾はフィレンツェ!

ウッフィツィ美術館で半日ほど過ごし、ヴェッキオ橋周辺も散策してきました。

ボッティチェリやレオナルド=ダ=ヴィンチなど、

教科書で見たことあるような絵画が幾つかあり、素晴らしかったです。

ボッティチェリの「春」を見たときは、涙が浮かぶほど感動しました。

特にわたしは美術に精通しているわけではないのですが。。。

ヴェッキオ橋。宝石屋さんが立ち並びます。

フィレンツェのドゥオーモ。大きくて写真に収まりません。人が多すぎて入れなかった(;_;)

第三弾はローマ!

一泊二日で滞在し、バチカン市国、フォロ・ロマーノ、パンテオン、コロッセオ、真実の口、スペイン広場、トレヴィの泉など、有名なところはほとんど(駆け足ですが)回れて満足でした。

特に印象深かったのは、

バチカン市国の美術館内のシスティナ礼拝堂で見た、ミケランジェロの「最後の審判」です。

他の作品は撮影OKなのですが、ここだけは警備員が何人もいて厳重に撮影が禁止されていて、

お喋りも禁止で(それでも撮影している人に警備員が怒鳴っていましたが)、

なんだかとても神聖な場所でした。人が次から次に入ってきて身動き取れないほどでしたが、

首が痛くなるのも構わずに眺めてしまいました。

パンテオン。さらっと通り過ぎただけですが(笑)

◎語学留学という面から

語学留学として、今回の留学がどうだったかといえば、失敗だったと思います。

もちろん、ずっとイタリア語を浴びていたわけですから、リスニング力とかスピーキング力に変化はあったように感じます。

でも、もっとこの機会を生かす工夫はできたんじゃないかな、と思います。

週末の旅行に、日本人ではなくてドイツ人と行ってイタリア語でお互い話すとか、

イタリア人に道を聞くついでに世間話をしてみるとか。。。

今回わたしがイタリアに1ヶ月行ってしたようなことだったら、別に日本でもできるんじゃないかなって思います。でも、逆に考えたら、留学行かなくても日本でできることは割とあるっていうことですよね!

今回の経験を通して、どういう風に勉強したらいいかっていうのが少し見えたので、これからの学習に活かしていきたいと思います。

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