インドへ行っていました。死ななくてよかった…
工学部のじょーです。2016年、夏、インドへと行ってきました。皆さんはインドについてどんなイメージを持っていますか?
魅惑の国・インドでの一週間。その間に見てきたものについて書いたいと思います。
〇まず空港にて
飛行機が着陸して、着いたぞーと感動しているといきなりの先制パンチでインドに驚かさました。何にびっくりしたかって、警備員がライフルを持っているのですよ。背中に。
今まで日本で暮らしてきて、まともな武器なんて見たことのなかった自分にはまあ驚き。
下手なことしたら殺されるってびくびくしていました(笑)
そしてもう一つ驚いたこと。それは空港の外で寝ている多くの人々。この後もよく見ることになったのですが、インドでは道で寝ていたり座り込んでいる人をよく見かけます。これも日本とは違ってインドらしい風景でした。
〇空港から目的地へ
僕はカルカというインドの北の町へ行きたかったので、そこから鉄道を使うことに。でもその前に、鉄道の駅まで行くのにメトロという電車に乗りました。このメトロ。想像のインドと違う。皆さん、インドの電車って人ぎゅうぎゅうで汚いってイメージ、お持ちじゃないですか?メトロはきれいなんです。そして近未来的。チャンディーガルという町の、北インドで一番大きいと噂のショッピングモールにも行くことになったのですが、そこもかなり発展していて正直日本のイオンの上を言っていた。インドは最近経済発展を遂げているというのは知っていたけれど、その一端を垣間見ることになりました。
きれいなメトロに揺られ、ついに鉄道の駅へと到着。しかしここで、インド一週間で一番大きな事件に見舞われることに・・・
メトロを降りいざ鉄道へ!そう意気込んではいたものの、どこにあるかよくわからない。と、ふらふらしている男を発見。道を尋ねると連れて行ってくれるとのこと。道中は軽い雑談にも花が咲き、親切な人を見つけたぞって心の中でガッツポーズ。
そして駅まで連れて行ってもらうと、駅員さんらしき人物にパスされ、次はこの人が案内してくれることに。現代というのは便利なもので、日本からでもインドの鉄道を予約することができるのです。ネットで予約し、印刷して持って行っていたためそれを見せる。
すると
「今日はメカニカルトラブルで走っていないんだ。」
とのこと。
「は!?」
って思っていると、バスを予約してあげるから別の建物へ行こうといわれました。
不安に思っているとタクシーを呼んでくれ、金はとらないということなので乗車。このタクシーの運ちゃんも人当たりがよく、途中せっかくだからと有名だという建物まで迂回して見せてくれました。もちろんただで。この人もいい人ではないか、って感動していたら例の建物へ到着。
そこでバス会社へ電話してくれたのですが、あいにく満席だとのこと。どうしてもカルカへと行きたかった僕は、ほかの手段がないか聞きました。すると高いがタクシーならいけるとのこと。料金は日本円で4万6千円ほど。ちなみに鉄道は6千円。
「4万6千… でもせっかくここまで来たんだし…」
苦渋の決断の末、タクシーを使うことに。そして5時間のドライブを経て、ついに目的地へと到着しました。
しかしそこで衝撃の事実が発覚。なんと予約していた鉄道は通常運転していたらしい。つまり騙されたのだ。おそらくメトロを降りてすぐに話しかけた人も、駅員さんらしき人もタクシーの運ちゃんもグルだったのだろう。つまり僕は自分から罠にかかりに行ってしまったということだ。何たる失態… タクシーの中、ちょっとしたトラブルはあったがうまく乗り越えられたし、冒険小説みたいで面白いと思っていたけど全然違った。ただ奴らの手のひらで転がされていただけでした(笑) 皆さんもインドへ行く際はお気を付けを
〇バスにて
その後は移動にはバスを使いました。ここではバスで出会った優しかったおじさんについて書いていきたいと思います。
まず優しかったおじさんについて。インドでのバスの移動ってすごい時間かかるんですよね。目的地まで半日乗り続けるのが当たり前。だから僕も、早く着かないかなぁ。なんて思いながらバスに揺られていたんですが突然腹痛が。インドのカレーがおいしすぎて食べ過ぎてしまったようです(笑) とにかくトイレに行きたい。そう願っていると、偶然サービスエリアのような場所へ到着。ちょうど近くに座っていたおじさんが英語を話せたため仕方なく
「この荷物見ていてください。」
と頼むことに。大事なものだけ持ってトイレへダッシュ。一通り済ませてバスまでのんきに歩いていると、先ほどのおじさんが走ってきて、
「大丈夫か? 急げ」
と。そこで急いでおじさんについていくと、危うくバスが出発するところでした。このおじさん、僕が置いて行かれないようにバスを止めといてくれたのでした。本当に助かった。荷物だけ載せていってしまうところでした。でも、バスに戻るとき乗客がみんな凝視してきて恥ずかしかった(笑)
〇聖地ハリドワール
いくつか巡った観光地の中でも一番印象深かった、聖地ハリドワールについて書いていきます。このハリドワール、どういった地であるかというと皆さんがインドと言ったら頭に思い浮かべることの一つであろう、川沿いの聖地であり、沐浴のできる場所です。といっても、そういった聖地で一番有名なのはワラナシであり、そこなら知っているよという人も多いのではないのでしょうか。ハリドワールはワラナシよりさらに上流、規模は小さい代わりに上流のため比較的きれいだといわれています。
バスに揺られて、ハリドワールに着いたのは夕方ごろ。といっても多くの人が集まる聖地まではまだ距離があります。この時間に行けばちょうど灯籠流しがきれいにみられるということで、ワクワクしながら歩を進めます。しかし、しばらく行ったところでなんと目的地とは反対方向に歩いていたことが発覚(笑) 普段はそうそう道を間違えないのですが、こういう時に限って間違えるとは… 結局日が沈んでしまい、灯籠流しは見れず終い。しかしガイドブックをよく見てみると、夕方より規模は小さいが朝方もやっているとのこと。明日の朝、リベンジすることを誓い宿を探します。この町、インド人にとっても観光地であり道の両端に屋台が出ており、ただ歩いているだけでもなかなか面白い。途中屋台でひとめぼれした腕輪を買ったり、犬に後ろからついてこられてドキドキしながら歩いたりしながら無事宿を発見。明日の朝は寝坊できないため、さっさと寝ました。
そして翌日。まだ日が出てないうちに出発。まだあたりは薄暗かったため早く出すぎたかと心配もしましたが、いざメインスポットへとついているともう人が! ちらちらと灯籠が流れているではありませんか。「きれいだなぁ。」と眺めていると自分でもやりたくなるが世の情け。でも心配はございません。いたるところで販売していました。というかうっとうしいほど客引きしてきます(笑) たくさんお店がある中で適当な一つに決めると、なんとお祈りまでしてくるとのこと。追加料金はかからないことを確認してお願いいしました。謎の呪文を唱えられ、謎の水をかけられ(危うくコンタクトが取れるところだった…)、最後にミサンガをもらって終了。すごく聖地らしい経験ができて大満足。灯籠をもらい精算しようとすると、やっぱり灯籠に加えて追加料金がかかっている(笑) おいおいおい。と思いつつも、楽しかったため払ってきました。聖地であろうとインドはインド。商売心は忘れていませんでした。そして最後に灯籠も無事流し終え、ハリドワールの観光も終了。エキゾチックであり、宗教色の薄い日本ではあまり体験できないような人間のパワーのようなものを感じることができ、いってよかったと思わずにはいられないスポットでした。
〇終わり
インドでの1週間。今回書いたものはほんの一部であり、どうしようもなく貴重な経験ができました。そして自分がインドから無事帰って来られたのは、片言ではあっても英語が喋れたということがあると思います。インド人は英語しゃべれないという人が多かったのですがその中でも少しは話せるという人はいて、そういった人に助けてもらうというシーンは少なくありませんでした。そういった意味で、英語を日々勉強することの重要性は強く感じました。